お知らせ

2026年07月29日 展示情報

世界初!アカマンボウの人工授精・人工ふ化に成功 ~魚類の繁殖研究に新たな展開をもたらす成果~

沖縄美ら海水族館では、このたび、世界で初めてアカマンボウの人工授精および人工ふ化に成功しました。
あわせて、ふ化した仔魚の展示を水族館1階「深海探検の部屋」にて開始しました。

  • アカマンボウの受精卵(12日目)

    アカマンボウの受精卵(12日目)

  • ふ化直後の仔魚

    ふ化直後の仔魚

  • ふ化5日目の仔魚(約7㎜)

    ふ化5日目の仔魚(約7㎜)

展示個体

1~5尾 全長:約7.0㎜

展示場所

深海への旅コーナー「深海探検の部屋」
※生物の状態により、予告なく展示を終了する場合があります。


アカマンボウは、外洋に生息する大型魚類であり、生態や生活史の多くが明らかになっていません。当館では、繁殖周期確認のため県内の市場において生殖腺の調査を行うなど、本種の繁殖生態の解明に長年取り組んでまいりました。今回、沖縄近海で漁獲された成熟個体から卵と精子を採取し、人工授精を行いました。その結果、人工ふ化に成功するとともに、受精からふ化までの発生過程に関する基礎データを取得しました。これらは、アカマンボウだけでなく、研究例の限られる大型外洋魚の繁殖や発生を理解するうえでも重要な知見となります。
ふ化した仔魚は全長約7mmで、透明で細長い体と、2本の長い腹鰭が特徴です。

今後も仔魚の成長や形態の変化を継続して観察し、摂餌を開始する時期などを調べることで、本種の初期生活史の解明を進めてまいります。
 

 


水揚げされたアカマンボウの成魚

水揚げされたアカマンボウの成魚

<アカマンボウ>
学名:Lampris megalopsis
英名:Bigeye Pacific Opah
 

アカマンボウは、リュウグウノツカイと同じアカマンボウ目に属する謎の多い大型魚類です。
銀色に輝く円盤状の体と鮮やかな赤いひれが特徴で、外洋の表層から水深約500mの中層に生息します。魚類で唯一、全身を周囲の海水より高い温度に保つ「全身性内温性」を獲得するなど、外洋環境に適応した特異な進化を遂げた魚です。


沖縄美ら海水族館では、今後も海洋生物に関する研究を推進し、生物の保全や海洋環境への理解に資する知見の蓄積に努めてまいります。

このページに関するお問い合わせ先

沖縄美ら海水族館

TEL:0980-48-3748FAX:0980-48-4444

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