【水槽の海水はどうやって綺麗にしているの?】

みなさん、はいさい!解説員のHです。
みなさんは黒潮探検(水上観覧コース)に行ったことはありますか?
ジンベエザメやマンタが暮らしている「黒潮の海」大水槽を上から見られる場所です。
「ジンベエ・マンタコーナー」に専用エレベーターがあります。

エレベーターで4階まであがっていただくと・・・
こんな感じで、ジンベエザメやマンタが足元を通過したり、飼育員が作業する裏側の様子を一部見学することができます。


他にも、裏側ならではの展示物や解説パネルがあるのですが、今回は一部パワーアップしましたのでそちらをご紹介します。


ん?白い綿と砂…?
こちらは海水を綺麗にするために当館が使用している濾材(ろざい)で、それぞれ役割が違いますので順番にご紹介します。


こちらは「けまり」といってゴミを取り除くには最適な濾材です。当館では水族館目の前の海から24時間新鮮な海水を汲み上げていますが、その際に砂などの浮遊物質も入ってきますので、「けまり」で除去をしています。
 
そしてもう一つは…

「珪砂(けいさ)」といって、水質を綺麗にすることを目的とする濾材です。当館では水槽で使用した海水を一部濾過して再利用しているのですが、魚のフンやエサなどの影響により海水の水質が悪くなってしまいます。 と言っても、厳密には砂に付着するある生き物が水質を綺麗にしてくれているんです。
こちらをご覧ください。

こちらは珪砂の1粒を電子顕微鏡で拡大した写真です。黄色い丸の中に米粒のようなものが見えますよね。これはバクテリアです。珪砂の1粒1粒には小さなバクテリアが棲みついており、水の汚れの原因となるものを分解してくれるんです。よって、海水が綺麗になるわけですね。
 
また、濾過システム以外にも注水ポンプについてなどご紹介しているパネルもありますので併せてご覧ください。


ちなみに黒潮探検はとっても綺麗な夕焼けが眺めることができる、隠れた夕焼けスポットでもあります!運が良ければこんな写真も撮れちゃうかも♪

ぜひ足をお運びください♪
観覧時間等、「黒潮探検(水上観覧コース)」の詳細はコチラ↓
https://churaumi.okinawa/area/the-kuroshio/exploration/
 
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