【魅惑の水まんじゅう!? ヒメカンテンナマコ初展示!】

みなさん、はいさい!
今回ご紹介するのは、深海生物担当の飼育員が今年一番興奮した生き物!

ゾウのあしのようなものをもつ、この生き物の正体は…
沖縄美ら海水族館初展示!「ヒメカンテンナマコ」です!

水まんじゅうのような透き通るボディ、白の斑点にピンク色のアクセント、飴細工のような突起などなど魅力いっぱいのヒメカンテンナマコ。
 
体が柔らかいので傷つけないよう、当館所有のROV(無人潜水艇)の吸引装置を使って、海水ごと採集しました。

ここでちょっと体の部位をご紹介。
移動するのにつかう突起は、「管足(かんそく)」といいます。
ゾウのあしのようなものは、管足が変形した「触手」です。
管足をつかって移動し、触手で泥をつかんで、泥の中の堆積物を食べます。
そして背中の突起は管足が変形した「疣足(いぼあし)」といい、伸び縮みさせることができます。


さて、柔らかくて、動きもゆっくりなヒメカンテンナマコは、どのように身を守るのでしょうか。
ちょっと刺激を与えてみると…

なんと、光りました!!!!
 
ヒメカンテンナマコは水深160-400mに生息する深海生物として知られています。
暗闇のなかで光ることで敵を驚かせて身を守っているのかもしれません。
それにしても、光る姿も生きる宝石のような美しさですね。
 
現在ヒメカンテンナマコは、深海への旅エリア「深海の小さな生き物」コーナーで展示中です。
かわいらしい見た目も魅力的ですが、ぜひその動きもじっくり見てください。
ゆっくりではありますが、移動したり餌を食べたりしているかもしれませんよ。

また、魅力たっぷりのヒメカンテンナマコ、動画でもぜひご覧ください♪
「光るヒメカンテンナマコ」

※生物の状況により、予告なく展示を変更する可能性があります。予めご了承ください。
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