【コブシメ観察記録その3 ライバルの登場】

みなさん、はいさい!
またまた、イカ大好き飼育員Tからお届けします。
 
コブシメの観察を日々続けておりますが、先日興味深い行動を見ることができました。
まずはこちらを↓

写真中央の後ろを向いているのがオスのコブシメです。
先日、大きなメスと交接していた個体です。
そして右にいるのが交接していたメスなのですが・・・
(美ら海だより3月14日投稿【コブシメ観察記録その1 決定的瞬間】)

そこへ小さなオスがやってきます。


すると・・・

それに気づいた大きなオスは奥のメスとの間に入るような位置取りをしました。
大きなオスは体のしま模様をはっきりと浮かばせ、さらに腕も伸ばし、小さなオスへの威嚇を行っていたのです。


小さなオスが遠ざかるまでこのようにメスをガードしていました!
繁殖シーズンにオスはライバルに対して威嚇を行ったり、メスの間に入って牽制したりするような行動を行います。
 
イカの世界でもライバルとの競争があるなんて、意外に思う方もいるかもしれません。
イカの仲間は寿命が短いものが多く、コブシメの寿命は2年と言われています。
この水槽の大きなオスとメスは最大サイズなので2年目の個体だと思われます。
残りの命を燃やして、次の世代へと命を繋げるために頑張っているんですね。
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