【すご技生物~深海編~①コトクラゲ、豊作 その2】

みなさん、はいさい!
【すご技生物~深海編~①コトクラゲ、豊作 その1】につづき、今回は採集後のお話です♪


今回採集したコトクラゲは、合計11個体!
大きさも、小さいものから大きいものだと手を大きく開いたサイズまで様々です。
ここ1-2年は小さめの水槽で展示していたのですが、これだけ豊富に採れたからには、大きめの水槽で展示しないともったいない!ということで、「深海への旅 個水槽」にて展示中です。
 
さて、コトクラゲをじっくり観察していると、なにやら白い糸状のものがフワフワと伸びていることがあります。これは「触手」です。

そもそもコトクラゲは、「クラゲ」という名前がついていますが、刺されると危険なクラゲとは別の「有櫛動物(ゆうしつどうぶつ)」というグループの生き物です。この触手に刺胞(刺されると痛い)はなく、長い櫛状(くしじょう)の触手に触れても、刺される心配はありません。
では、この触手は何の為に伸ばしているかというと…実は、海中をただよう動物プランクトンなどを捕らえるために伸ばしています。これだけ伸ばしてキャッチしたごはんは、さぞおいしいでしょう…。
きっと、触手ってこんなに伸びるのかー!!とびっくりするほど、のびのびとしたコトクラゲが見られるはずですよ♪

もうひとつ、岩やサンゴの仲間に付着して生活するコトクラゲですが、実は移動するときにも一役買っているのです。触手を伸ばして移動先にくっつき、触手を縮めることで移動するのです!
 
コトクラゲがこんな「すご技」を持っていたとは…!びっくりですね!!
コトクラゲが触手を使ってエサを捕る様子は、Youtube「海のビックリすご技シリーズ」でも紹介しているのでぜひご覧くださいね♪
 
2022年2月28日まで「海のビックリすご技展」開催中!
本企画展は、船の科学館「海の学びミュージアムサポート」の支援を受けて実施しています。
 
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