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  • 深海の小さな生き物
  • 稀少度:★★★★★

ミナミオーストンガニ※現在展示は行っておりません

沖縄県久米島の水深600m付近から採集された、Inachidae科の一種。画像の個体は、甲幅40mm程度の成熟したメス個体。主に夜間活発に行動し、水槽の照明が点灯する朝方になると砂底に体を埋め、身を隠す姿が頻繁に観察されている。その際は、腹部を砂にこすりつけるようにして穴を掘り、穴の中に体を落とし込んだ後、ハサミ脚や歩脚を器用にを使い、体に砂をかけていく。第1-3胸脚には鋭いトゲが多数生えており、身を守るのに役立つほか、獲物を捕らえるのにも役立っていると考えられる。飼育中に、腹部に抱えた幼生を放出する様子も観察されており、10日間で3000個体以上のゾエア幼生の放出を確認した。体色は橙色で、各脚は橙と白のやや不明瞭な縞模様となる。画像の個体は、左のハサミ脚が白色となるが、これは一度脱落したハサミ脚が脱皮により再生したためではないかと考えられる。

学名 Cyrtomaia micronesica
英名 Deep-sea spider crab
沖縄名 - - -
中名 - - -

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