【どうして姿を似せるのか】

みなさん、ハイサイ!解説員のUです!
みなさんは、擬態という言葉を聞いたことはありますか?
一般的に他のものをまねるという意味で使われる「擬態」という単語ですが、魚の中にも生きていくために「擬態」をする種類がいます!
今回ご紹介するのは、体の色や模様を変え、砂や岩、時には他の魚にすらなりきることができる魚たちです!
 
魚たちが行う擬態には様々な種類があると考えられていますが、種類によってそれぞれ名前がついているんです。
そのうちの一つが「攻撃型」と呼ばれる擬態です。なにやらかっこいい名前ですね!
コチラの画像、

一見するとただの砂の画像にも見えますが、実は、沖縄美ら海水族館入口を入ってすぐの水槽にいる「テンジクガレイ」という魚の写真です。
近づいてみるとこんな感じ・・・

砂と同化してわかりにくくなっていますが、隠れていないときはこのような体色をしています。

見比べてみると違いがよくわかりますね!
この擬態方法は周囲の風景や物に体の色と模様を似せて隠れることで、他の生き物を捕らえるため(攻撃する為)の擬態であるという所から「攻撃型」と呼ばれているようです。
 
続いてもう一つ擬態をご紹介しましょう。「攻撃」すなわち「攻め」とくればお次は「守り」!
その名も「保護型」擬態です。
ではどのようにして自分の身を守るのでしょうか?
まずこちらの写真をご覧ください!



コチラの二匹の魚、見た目はとてもそっくりですが、実は全く別の種類の魚なのです。
上は「シマキンチャクフグ」という名前で体に毒を持っています。
そして、下が「ノコギリハギ」といいますがこちらは毒を持っておらず、有毒の「シマキンチャクフグ」に見た目を似せることで、外敵に毒をもっていると思わせ、襲われにくくしていると考えられています。
文字通り自分の身を「保護」するための擬態ですね!
 
今回は二種類の擬態についてご紹介してきましたが、数ある魚の中にはこの二種に当てはまらないような擬態をするものもたくさんいます。
さらに詳しく擬態について知りたいという方は水族館出口付近で開催中の「海のビックリすご技展」へ足を運んでみてくださいね!
※詳しくはコチラから→https://churaumi.okinawa/topics/1670916821/

※公式YouTubeでは更に詳しくご紹介しています→https://www.youtube.com/watch?v=sP-ksN78VU8
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