【「サンゴの海」の飼育員】

みなさん、はいさい!
沖縄もすっかり寒くなり、最近の気温は15~20℃前後が続いております。本土と比べれば気温が二桁というのは羨ましく思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
では、冬の沖縄の海水温はと言うと…?今の時期は約22℃!(1月半ば)なんと、気温より水温の方が高いんですね。沖縄の海は南から流れてくる温かい大きな黒潮により、1年を通して水温は20~30℃です。
そして、そんな環境があるからこそ元気に育つ生き物がいます。そのひとつがサンゴです。


当館の「サンゴの海」水槽では約80種類、440群体のサンゴが展示されています。
時折、サンゴの健康状態を確認するため飼育員が水槽に潜水します。

またサンゴへ太陽光と新鮮な海水が行き届くよう、森林の間伐のように折り取り作業をすることもあります。サンゴは繊細な生き物ですので、飼育するには細かな配慮が必要なんですね。
 
さて、飼育員のサンゴに対する配慮が他にもあります。
こちらの写真をご覧ください。

一見、何の変哲もない写真に思えますが、飼育員は潜水作業には欠かせないある物を意図的に身につけていません。さて、それは一体何でしょう???

正解は…足の「フィン」です!
 
潜水時にフィンを装着すると、無意識にサンゴを傷つけたり、折ってしまったり、砂を舞い上げる可能性があります。ですから飼育員はサンゴの為に、フィンを装着せずに作業をします。
ちなみに、フィンを装着しないと推進力が無くなるため、作業するのはかなり大変です。
飼育員が水槽に潜っていたら、どんな作業をしているのかも是非見て下さいね。
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