【〇〇するのが得意!】

みなさん、はいさい!
以前ご紹介したミナミオーストンガニについて(11/2だより投稿【今、注目の生き物】)、おもしろい行動が確認できたので紹介します。

まずは、ミナミオーストンガニの簡単な紹介から。
当館で飼育展示しているミナミオーストンガニは、沖縄県久米島の漁業者の協力を得て採集に成功した深海ガニで、日本での捕獲例はこれまでたったの2例しかない、非常に珍しい種類です。


ツノのような2本の鋭く長いトゲと、トゲだらけの脚が大きな特徴です。

人間で言う、膝(ひざ)や肘(ひじ)など、関節の部分にまで鋭いトゲがあり、身を守るのに役立てています。

こんなにトゲトゲの体をしていたら、もはや襲ってくる敵などいないような気がするのですが、念には念をというところでしょうか、器用に砂を掘り、自分の体を砂に埋めて隠れる姿が観察できました。


どうやらミナミオーストンガニは夜行性のようで、夜間はウロウロと比較的活発に行動しているようですが、朝、水槽の照明が点いた直後に砂を掘り始め、もぐっていく姿が頻繁に観察されています。
もしかすると、皆さんが水族館を訪れた際も砂の中に隠れているかもしれませんが、頭の部分は砂から出ているので、ぜひ探してみてくださいね。「深海の小さな生き物」コーナーで展示しています。
 
温泉につかり、お湯を体にかけてリラックスしているかのように砂の中にもぐっていく様子は、沖縄美ら海水族館公式YouTubeで紹介していますので、ぜひそちらも併せてご覧くださいね。
【ついに撮影成功!】ミナミオーストンガニの眠り方
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