【世界初の大発見!】

みなさん、はいさい!
 
1月7日に美ら海だよりで紹介したオオテンジクザメの赤ちゃん。
なんと、この赤ちゃんのおかげで世界初の大発見となる行動が判明しました!!
 
サメやエイの仲間は子宮が二つあります。オオテンジクザメはお腹の中に卵を産み、赤ちゃんは最初、卵の中で育ちますが途中から卵の外に出て、お母さんが子宮の中に産んだ栄養卵(無精卵)を食べて育ちます。そして時期になると誕生します。
美ら海水族館では、人間の赤ちゃんと同じように、妊娠したオオテンジクザメの健診を定期的に行っています。その健診では水中エコーを使ってお腹の中の赤ちゃんが順調に成長しているかを調べているのです。
 
その時に驚くべき“大発見”をしました。
(沖縄美ら海水族館HPお知らせ:「体内の2つの子宮を行ったり来たり!世界初!!サメの胎仔の遊泳行動を確認」)
 
水中でエコー検査をしている時に・・・

え?・・・赤ちゃんが反対側の子宮に移動した?
そんなはずはないよな~、左右の子宮が繋がっているのは見たことがないし・・・。
ええ!?今度は戻って来たあぁ!!
驚きのあまり水中で叫んでしまいました。




こちらは、赤ちゃんが右の子宮から左の子宮に移動する途中のエコー画像です。
赤ちゃんは、この検査の25日後に産まれました。
 
サメは子宮が二つありますが、このように左右の子宮を行ったり来たりする事例の報告はありません。非常に珍しいケースです。
現在、水族館内のサメ博士の部屋では、オオテンジクザメの繁殖に関する詳細や、胎仔の成長の様子を動画やパネルで展示しています。
ぜひご覧ください。
 
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