【満を持して、ヤスリヤドカリ親子展示開始!】

みなさん、はいさい!
今回はとってもうれしいご報告があります。
それは…
ヤスリヤドカリの赤ちゃんが誕生、そして親子展示ができるまでにしっかり成長しました!
うれしい!
実はヤスリヤドカリの繁殖成功は『世界で初めて』なのです…!
稚ヤドカリが頑張って大きくなってくれたおかげですね、ありがとう!!!


大きさの違いにビックリ!(成体:甲長約30㎜、稚ヤドカリ:甲長約2.5㎜)

さて、いきなりですがクイズです。
ヤスリヤドカリの赤ちゃんは写真の中のどれでしょう??






正解は・・・全部、です!!
ヤスリヤドカリの赤ちゃんは、水中を浮遊して生活する「ゾエア幼生」で生まれ、脱皮を繰り返し、ハサミあしをもつ「グラウコトエ幼生」へと変態し、貝殻を背負って歩く「稚ヤドカリ」に変態します。成体は海底で着底生活を送りますが、生まれたばかりの赤ちゃんは、深海生物であっても海面近くまで浮上して浮遊生活を送るんですよ。
ヤスリヤドカリの赤ちゃんは順調に成長してくれましたが、水温を約24℃(海面近くの水温)から14℃(成体が生息する水温)へ徐々に下げていくタイミングの見極めなど、ドキドキしながら成長を見守ってきました。
稚ヤドカリになってからも貝殻のお引越しをしたり、脱皮して順調に成長中♪
小さいながらも大人と同じように、ハサミ脚にヤスリ状の突起があったり、黒い鍵爪が見られるのも、飼育担当者的キュンポイントです!
ぜひこの小さなヤスリヤドカリの姿を実際に観察してみてくださいね。

[浮遊期]ゾエア幼生(約1.5㎜)

 
[浮遊~着底期]グラウコトエ幼生(約1.5㎜)

 
幼生期を終えた稚ヤドカリ(約2.5㎜)

※サイズはいずれも甲長


 
  • 海洋博公園・沖縄美ら海水族館公式Facebook
  • 沖縄美ら海水族館